インプラントについて

インプラント治療とは、顎の骨にチタンの土台を埋め込み、自分の歯に近い人工の歯をつくる治療法です。
従来、歯が抜けた場合は隣の歯を削ってブリッジにしたり、バネをかけて入れ歯にしていました。
しかし、これらの治療法は健康な他の歯に負担を求め、過剰な負担を強いられた歯が徐々に悪くなってしまうケースが少なくありませんでした。
インプラント治療は他の歯に負担を与えない治療が可能ですので、残った大切な歯を守る有効な治療方法です。
インプラント手術は歯槽骨(あご骨)にインプラントを埋入する外科処置です。
そのため十分な外科処置の経験や知識が必要です。
当院では院長が口腔外科専門医であり、患者様に安心、安全なインプラント治療をご提供できます。
インプラントの構造

インプラントはフィクスチャー・アバットメント・上部構造補綴物の3つに分けられます。
- フィクスチャー
- 直接、歯槽骨の中に埋められる部分で、チタンかチタン合金で作れらています。
太さは約4mm、長さは約1cm前後です。 - アバットメント
- フィクスチャーの上に取りつけられる部分で、セラミッククラウン等の上部構造を支える役割を果たします。
- 上部構造補綴物
- 上部構造補綴物は白い素材が主となります。
白い歯の素材としては、内側に金属の裏打ちのあるメタルボンドと、セラミックだけでできているオールセラミックスなどがあります。
当院のインプラント治療が
選ばれる理由
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確実な診断
レントゲンはもちろんCT撮影も行います。全身疾患のある患者様もかかりつけ医院と連携して治療にあたります。
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口腔外科専門医
当院には様々な手術を経験した口腔外科専門医が在籍しております。
高度な技術が必要なインプラント治療だからこそ、質の高い治療を提供できる環境を整えております。 -
衛生管理の徹底
使用するインプラントは製品番号とロットで徹底的に管理しております。
治療器具は都度滅菌処理を行い、消耗品は使い捨ての製品を使用し、1回ごとに新品を使用しております。
口腔外科学会認定
『口腔外科専門医』とは
口腔外科学会認定「口腔外科専門医」とは厚生労働省が認可した専門資格です。
下記の条件を満たした歯科医師が専門医となれます。

- ・100例以上(うち40例以上は中難易度以上)の手術経験の実績
- ・口腔外科入院患者の管理
- ・全身疾患もある患者の口腔外科治療の管理
- ・全身麻酔・救命救急センターでの実務経験
- ・学会で演者としての発表・学術論文の著者であること
上記の全てを満たした者
筆記試験・口頭試験
パスした者
実地試験(審査員の前で実際の手術で審査試験)
合格した歯科医師
「口腔外科専門医」として認定
インプラント手術は骨吸収が著しい場合、きわめて治療難易度が高くなり、治療が受けられるかどうかは術者のスキルに大きく依存しています。
また、口腔外科専門医の役割はインプラントに限ったことではなく、睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療・口腔粘膜疾患・裂傷や歯の外傷・顎関節症などの特殊疾患について、他院からの紹介やセカンドオピニオンとして患者様が当院を訪れております。
患者様に最善の治療を受けていただけるよう、
専門医として知識と技術を患者様に還元し、皆様の健康に寄与します。
治療法の比較
横にスクロールできます。
治療法 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
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内容 | 骨にチタンの土台を埋め込み、自分の歯のような人工の歯を作ります。 | 抜けた歯の両側の歯を削り、そこに人工の歯を橋をかけるように作ります。 | 部分入れ歯と総入れ歯があります。歯ぐきと歯を支えにして、歯ぐきには床、歯には金属のバネをつけます。 |
インプラントのメリット
自分の歯のように噛める
入れ歯のときは避けていた堅いもの・粘着性のものなど何でもしっかり噛め、おいしく食事をすることができます。
何でもしっかり噛めるということに関しては、どんなに精密に作った入れ歯やブリッジよりも優れています。
歯を気にすることなく生活が出来る
入れ歯の場合、バネを歯にかける必要があり、話すときに他人にすぐに入れ歯と気づかれてしまい、恥ずかしい思いをすることもあると思います。
しかしインプラントの場合、入れた歯が外れる心配もありませんし、歯が見える事を気にする必要もなく、思いっきり楽しむことができます。
隣りの歯への影響が少ない
歯は削ることで寿命がどんどん短くなると言われています。歯のないところに歯を作るために削られた歯は、寿命が短くなっているのです。
例えば1本の歯を補うためにブリッジを入れたとします。15年後には3本とも抜く事になる可能性が高いということです。
基本的にインプラントの場合、失われた歯を補うために隣の歯を削ったり、過剰な負担をかけることはありません。その他の治療法とは逆に、残った歯を守ることが可能だと言われています。
顎の骨が痩せない
顎の骨は歯を支えるために存在します。
当然歯がなくなると顎の骨はやせていきます。インプラントを骨に入れ機能させることで、骨がなくなるのを抑えることが出来るといわれています。
インプラントのデメリット
インプラント治療には、多くのメリットがありますが、当然デメリットもあります。
- 外科治療となるので、痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
- 治療期間がブリッジや入れ歯に比べて長い
- 症状や疾患によってインプラント治療が出来ないことがある
- インプラント周囲に炎症が起こることがある
- 固いものを噛みすぎたり、噛み癖や歯ぎしりなどがある人、喫煙者はインプラントを支えている骨が壊れることがある
- インプラントを維持するために、正しい手入れと定期検診が必要
- 保険適用外のため費用がかかる
インプラント治療の流れ
Step① 治療相談

インプラント治療にご関心のある方へ治療相談を行っております。
症状や悩みなどをお聞かせいただき、簡単なお口のチェックと、当院で行っているインプラント治療について説明を行います。
Step② 検査・診断

- 精密検査
- 全身の健康状態と歯や顎の状態を詳しく把握する為、問診を初めとしてレントゲン撮影やお口の中の写真撮影など、様々な精密検査を行います。
- 適正診断
- 検査結果をもとに診断を行い、治療方法や治療期間などを決定します。
- コンサルテーション
- 診断結果のご報告と、治療計画や費用についてのご説明を行います。
Step③ インプラント手術

- 1次手術
- 歯にフィクスチャーを埋め込む手術を行います。
手術翌日に消毒を行い、1週間後に抜歯を行います。その後3ヶ月~6ヶ月ほど、フィクスチャーと骨が結合するのを待ちます。 - 2次手術
- アバットメントを取り付ける手術を行います。
手術後、アバットメントに仮のかぶせ物を装着します。この時点で自分の歯のように噛むことができます。その後、2週間ほど様子を見ます。
Step④ 上部構造補綴物の製作・装着

型取りを行い、上部構造補綴物を製作します。1週間~10日ほどかかります。
上部構造補綴物を取り付けたら治療は終了です。
お手入れを怠ると歯周病のような炎症が発生することがあります。
治療後は歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。